それは、生後35日目のことでした。
決して大きな声ではありませんでしたが、てんてんの泣き声が聞けました。
初めて。
毎日お世話をしてくれている看護師さんは、きっとそれまでにも聞いたことがあったんだと思います。
でも私はずっと、聞きたかった。
てんてんの声。
だから、初めて泣き声を聞けたことが、とても嬉しかったのを覚えています。
交換日記には、看護師さんがこんなふうに書いてくれていました。
「今日は、お母さんが、初めて泣き声を聞けたととても喜んでいました。私たちナースも、かわいい声が聞けてとても嬉しいです。」
その言葉を読んで、看護師さんたちも一緒に喜んでくれていたことが嬉しかったです。
呼吸器もはずれ、たくさんついていた点滴もすべて抜けて、鼻からの酸素吸入と、経口栄養のチューブだけになりました。
少しずつ身軽になったからなのか、手足もよく動かしてくれるようになりました。
元気に育っている。
その姿を見るたびに、私の心も少しずつ、ほっとしていました。



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