てんてんが生まれて、私の最初の使命は、初乳を届けることでした。
560gで生まれたてんてんは、生まれてすぐに、お母さんのおなかの代わりとなる保育器の中へ入りました。
体温を保つために温かい環境で過ごし、栄養は点滴から。
まだ自分の力だけでは呼吸をすることが難しく、呼吸器がお手伝いをしてくれていました。
そんなてんてんに、私が最初に届けたのが「初乳」でした。
ほんの少ししか飲むことができないため、最初は綿棒に初乳をつけて、そっと口の中へ。
その後は、ごく少量の母乳をチューブでゆっくりと注入してもらっていました。
「あぁ、本当にこんな少しずつなんだ。」
初めてその様子を見たときの驚きを、今でも覚えています。
私は出産から5日後に退院しました。
でも、退院しても、てんてんはNICU。
当時、夫は育児休業を取りたいと上司に相談しましたが、認めてもらえませんでした。
帝王切開だった私は、退院後もしばらく運転ができず、昼間は一人で家にいる時間がほとんどでした。
会いたくても、すぐには会いに行けない。
そんな私にできることは、とにかく搾乳をすることだけでした。
3〜4時間おきに目覚ましをかけて搾乳をし、母乳を専用の保存パックに入れて冷凍保存する毎日。
離れ離れなので、写真を見ながら、「今日も頑張っているかな」「早く会いたいな」と、てんてんのことを思い浮かべながら搾乳をしていたことを、今でもよく覚えています。
今振り返ると、あの頃の私にできることは本当に少なかったのかもしれません。
こうして私の一日は、搾乳をして、母乳を届け、また搾乳をする。その繰り返しでした。
でも、その時間は決して無駄ではなく、てんてんと私をつないでくれる、大切な時間だったように思います。



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